平成29年6月1日

各位

光照寺旅行のご案内

   『親鸞聖人 「一切経」校合の足跡を訪ねて』

〜 相模路への日帰り旅行 〜

                                                       真宗大谷派 弘興山 光照寺

                                                                                                        住   職   池田 孝郎

                                                                                                        護持会会長   佐々木玄吾

                                                                                                        旅行幹事長   谷口 正司

 

拝啓、時下ますます為法ご精進のことと推察いたします。平素より格別のご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。

昨年の光照寺旅行は、妙好人 赤尾の道宗を訪ねて北陸路(富山県南砺市、石川県金沢市)を旅しました。

今年は、『口伝鈔』(覚如上人)に「一切経御校合の事」として、常陸国稲田に滞在していた親鸞聖人が鎌倉幕府の命により鎌倉の地に招かれたと記述されています。

招かれた親鸞聖人の足跡を、久方ぶりの日帰り旅行にて相模路を訪ねることにいたしました。

 「一切経」校合(きょうごう)とは、有力者が発願して「一切経」を書写し、その写本に間違いがないか原本と照らし合わす作業のことをいいます。

訪問先の永勝寺・眞楽寺は、元々天台宗の寺院であったが、親鸞聖人関東教化の頃に真宗に改宗したと伝えられています。

近年は、季節の移ろいがなんとなくぼやけてきているように感じられますが、紅や黄に彩られた相模路を、皆様と散策したいと思います。

鎌倉には、皆様も幾度か訪れているかとは存じますが、普通の観光ルートとは異なる、親鸞聖人の足跡のお寺にご案内したく、幹事一同、皆様のご参加をお待ちしています。

謹白

 

 旅行期日:平成29年11月12日(日曜日)

 午前800(時間厳守) 光照寺に集合、午後630 光照寺にて解散予定

      光照寺 永勝寺(横浜市戸塚区) 光明寺(鎌倉市) − (昼食) −

鎌倉大仏殿 高徳寺(鎌倉市) 眞樂寺(小田原市国府津) 光照寺

      旅程はすべて貸切バスを利用、昼食はホテルにて御膳を堪能

 参加費用:9,800円/一人(小学生は半額、未就学児は無料)

 申し込み:参加を希望する人は、光照寺にご連絡ください。

     電話(048-651-2781)またはFAX(048-651-2753)まで

 申込期限:平成29年9月23日

      (ご参加の方には、旅行の詳細情報を別途ご案内いたします。)

 

 

旅行メモ

 

「永勝寺(横浜市戸塚区)」

元は、長延寺と称する天台宗寺院であったが、親鸞聖人の関東教化の頃に当時の住職が聖人に帰依し真宗に改宗しました。

また、「新編相模国風土記稿」によると、1228(安貞二)年から1234(文歴元)年に至る七年間、小田原国府津の眞樂寺と鎌倉を行き来し、「一切経」校合の際は、当時に逗留することが多々あったとことが記述されています。

「新編相模国風土記稿」には、当寺の什物として「親鸞聖人御真影」と「七高僧」(東本願寺に寄進)の像を伝えており、御真影においては、「常磐の真影」と呼ばれるものであると記述されています。

そのほかの什物

・阿弥陀如来立像 ・聖徳太子像 ・保命水の井戸 ・親鸞聖人の枕 ・袈裟掛けの松

 

「光明寺(鎌倉市)」

天照山蓮華院光明寺は、浄土宗の大本山です。創立は鎌倉時代の1243(寛元元)年といわれています。寺を開かれたのは浄土宗三祖然阿良忠上人です。

良忠上人は石見国(島根県)に生まれ、深い学問を達成された後、三十八歳で聖光上人のお弟子となり、法然上人の教えを受け継がれて浄土宗の三祖になられました。

良忠上人は鎌倉幕府第四代の執権、北条経時公の帰依を受けてこの光明寺を開かれたといわれています。その後も第五代の執権、北条時頼公をはじめ歴代執権の帰依をうけ、七堂伽藍を整え、関東における念仏道場の中心となり、後土御門天皇より『関東総本山』の称号を受け、国と国民の平安を祈る『勅願所』となりました。
 江戸時代になると、徳川家康公は当山を関東十八檀林の筆頭におき、念仏信仰と仏教研鑽の根本道場となりました。檀林とは徳川幕府が定めた学問所です。

 

「鎌倉大仏殿 高徳寺」

「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像。像高約11.3m、重量約121t を測るこの仏像は、規模こそ奈良東大寺の大仏( 盧舎那仏) に及ばぬものの、ほぼ造立当初の像容を保ち、我が国の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有しています。北条得宗家の正史『吾妻鏡』によれば、その造立が開始されたのは1252(建長四)年。制作には僧浄光が勧進した浄財が当てられたとも伝えられています。

高徳寺は、浄土宗の寺院です。

 

「眞樂寺(小田原市国府津)」

御伝えによれば、往古は聖徳太子の開闢(かいびゃく)による天台宗の古刹であったが、1228(安貞二)年に時の住持・性順が、相模国を巡教されていた親鸞聖人に帰依し、本願念仏の教え(浄土真宗)に改め、『眞樂寺』の寺号を賜ったと伝えられます。

親鸞聖人が稲田よりお持ちになりお手植えなされたと伝えられる菩提樹(小田原市の天然記念物)があります