2025年 1月1日 元旦 午後1:00〜2:00頃 本堂にて
●勤行と年頭法話
2024年度、元旦より能登半島地震により1年がはじまり、今もなお復旧復興は進まず、被災された方は不安のただ中で生活を余儀なくされておられます。又、夏は更に猛暑続いて秋も短いほどに記録的な暑さを更新しました。自然界の出来事に人間はなすすべが無く呆然とさせられます。いつでも「生きる」ということを考え、その根本は「いのち」とは何かと常に問いかけられています。だれもが満足した「いのち」をいきたいと願いながら、思いもよらず様々な出来事に直面して苦悩します。
手を合わせて念仏申す。それだけで何が変わって、満足した「いのち」が生きられるのかと声なき声が聞こえそうです。しかし、私が満足を願うのは自分の都合に適うことばかりを願っていて、都合に適えば喜んでいる、そのものさしを仏の智慧に照らされて、自分を見つめ直す視点が私たちには必要ではないかと思います。「生きる」ということは昨日や昨年と違い、老病死のただ中を生きぬいています。この時代社会に生まれ、私が私でよかったと云える私に常に出遇う、様々な縁によって支えられ育まれている、「いのち」の大きな背景に手を合わせ、限りあるなかを無限の世界を仰いで生きぬくことを願わざるを得ません。(住職)
新年の幕開けをご縁の皆さまと共に迎えて参りたいと存じます。是非、ご参詣下さいますよう心よりお待ち申し上げております。 合掌